Ferrari F40 ST(stradale)
part 64

FISCOでテスト

2005年4月7日
オープン前のFISCOにF40を持ち込みました。
早朝の東名を御殿場に向けて走ります。
新しいFISCOのパドックに到着。
今回はベストモータリングのロケ現場にお邪魔しました。
ロケの合間に服部尚貴選手がドライブしてくれるのです。
リアッ羽根を装着して初めてのサーキット走行です。
減衰力もFISCOに合わせて少しだけ調整しました。
意外?にベスモのスタッフから
「そんなにカッコ悪くないじゃん」と言われました。
後は、服部選手が実際に乗ってバランスがイイか悪いかです。
オープン前のキレイなゲートで撮影してみました。
リアッ羽根はとりあえず、1番寝かせた状態です。
減衰力は茂木で最終的に出したセッティングよりも
フロントの縮みを2段階上げ、
リアの伸びを2段階上げました。
もちろん、メーカー側にリアッ羽根装着、FISCO、
ドライバーが服部選手という事を全て告げての判断です。
ゲートはこんな感じです。
ここはパドックに通じる広い道路。
きっとここを攻めて事故する人も出てくるんじゃないでしょうか?
ちょっと見にくいですが、富士山が正面に来るように道路が作られています。
旧Bコーナーまで行ってきました。
駐車場もF1を意識してか広いです。
いよいよ走行です。
走る前にベスモのO氏と打ち合わせ。
ピットにF40を入れます。
今回、特別に助手席に乗れる事になりました。
いわゆる同乗走行です。
よく考えると、自分のF40の助手席に乗るのは初めてです。
エアーをフロント1.9bar、リアを1.8barまで落とします。
ベスモ専属メカニック。
通称ヨネちゃんに足回りの事、リアッ羽根の事、
いろいろアドバイスを受けました。
インカーカメラの準備をして服部さんを待ちます。
そして服部尚貴氏登場。
ブレーキの当たりが出ていない事、シフトパターン等、
一通りのレクチャーを簡単に済ませます。
今回の目的はリニューアルされたFISCOのライン取り。
ブレーキングポイント。
そして2005年モデル?になったF40の総合評価です。

目標タイムは、この日のロケでNISMO 34GTR Z-TUNEが
マークした1分57秒です。
このZ-TUNEですが、RE55Sを履き、ドライバーは本山哲でした。
筑波を1分1秒で連続周回できる1700万円のGTRです。

因みに旧コースを1分46秒で走るNSX-Rが、この日のロケで土屋圭一、服部尚貴、道上龍、荒聖司のドライブで2分2秒から3秒でした。
アウトラップ。
服部さんからライン取りとクリッピングポイント、
アクセルの入れ方、ブレーキングポイントを教えてもらいました。
ストレートはアクセルを戻してゆっくり通過。
1周目。
アウトラップのストレートをアクセルを戻して通過。
1コーナーではシフトダウンできず、オーバーラン。
(ギアオイルが温まってなかった為)

300Rでは4速に入らず3秒位ニュートラで走行。
各コーナーでは片手運転でコースの説明を受ける状況。
もちろん、タイヤも温まっていない状態でタイムアタックモードではありません。
そんな状況でP-LAPが作動。
タイムはなんと2'01.669

P-LAPのエラーかと思いました。
そんな走りでNSXのタイムを上回るわけがありませんから・・・。
2周目
この周でも説明を受けながら走行。
やはり300Rでは4速に入らず。
1周目同様
、タイヤが温まっていない状態でタイムアタックモードではありません。
タイムは1'54.839
またまたP-LAPのエラーでしょうか?

隣に乗ってて、そんなに攻めている感じはありませんでした。
インカーの動画はこちらをクリック。
クーリングラップ。
ゆっくり走り、再度コースの説明を受けます。
特に最終セクション、Gabionnenを集中して教えてもらいました。
時間の関係で僅か3周しかできず・・・・。
しかし、得るものは沢山ありました。
ピットに戻り驚愕の結果が・・・・。
ベスモのスタッフが気を利かせてタイムを計ってくれていました。
なんとそこにはP-LAPが掲示したタイムとほぼ同じのタイムが・・・。
茂木のフルコースで2分13秒で走る997カレラSが
FISCOで2分1秒だという事を考えれば
F40が記録した1分54秒が如何に速いかがわかります。
走行を終えた服部尚貴氏に印象を聞きます。
若「F40の印象を聞かせて下さい」
服部「タイムアタックモードじゃなかったでしょ?」
若「そーですね?コース説明しながらでしたし攻めているとは感じませんでした」
服部「多分ね、若君でも出るタイムだと思うよ」
ヨネ「ハっちゃん、ダメだよ若にそんな事、言っちゃ。また調子に乗るから」
服部「いやいや、ホントに攻めてないんだから」
若「うーん、でもそう言われてみれば出そうな気がする」
201「しかしNISMOが1分57秒だったわけですから速いですね」
若「NISMOって本気アタックだったんですか?」
201「いやいやマジモードですよ、ドライバーは本山選手ですし、NISMOのスタッフも5人位来て整備してたでしょ?」
若「ところでF40自体はどーでしたか?」
服部「バランスいいんじゃないかな?フロントもちゃんと入っていくし、変な挙動もないし」
若「何か、今後対策した方がいいという部分はあります?」
服部「いや、このままで良いと思う。足回りも車高もウイングも。」
若「ホラホラ、ヨネちゃん、俺のセッティング能力の高さがわかったかよ?」
ヨネ「バカじゃねーのか、オマエ!!!!」


こんな感じの楽しい会話でした。
(私とヨネちゃんは仲が悪いわけではありません。念の為)
ここで撮影が終了したドリドリこと土屋圭一氏と本山哲氏が登場。
「おいおい、なんだよこのタイヤ?」
「韓国製か?」
「違いますよ、アメリカ製ですよ」
「しかし、まんまGT300だな?」
僅か3周だけでしたが、貴重な体験でした。
撤収です。
次回は10日後の4月17日。
今度は私自身がステアリングを握って走ります。





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