Ferrari F40 ST(stradale)
part 1

F40は1987年に発表され今年(2005年)で18年も経ちました。現存するF40は足回りのブッシュの劣化、ダンパーのヘタリ、タービンのシールの破損、オイル下がり、オイル上がり、各ホース類のゴムの劣化による水漏れ、ガソリン漏れ、オイル漏れ等があり本気で走るには不安が残ります。今回のレストア&モディファイはこれらを全て対策し2001年型(2001年完成)のF40を造ろうと思ったのがきっかけです。またF40にはLM、GT、GTE等の特別(EVOLUZIONE)な車が何種類か存在しています。これらの部品を流用し現時点で考えられる最高のF40 (ストラダーレ)を目標としました。ロードカーに興味を示さなかったENZOが1986年6月に「昔のようにレーシングカーでありながら公道を走れる車を造ろうじゃないか?」と重役会議で提案しそして完成したF40。レーシングカーでありながら公道も走れるというコンセプトを継承し製作してみました。 2001/08/25

1999年1台のF40を購入しました。
決して程度のいい個体ではありませんでしたが
最初からバラバラにする予定でしたので
そんなには気にしていませんでした。
これはバラし始めた頃の画像です。
このF40はマフラー、アルミホイール、ステアリング等全てオリジナルの状態でした。
作業は全てここ↓で行いました。

CARROZZERIA SUZUKI
内装をバラし始めたところです。
F40は全ての外装、内装パーツを剥ぎ取られパイプフレームのみの姿にされました。足元にあるカーボンのタブも取り外されています。これ単体で見るとF40とはとても思えません。
フレームはシルバーに全塗装されました。
リアフレームも綺麗に塗装されています。
カーボンのタブとマスターシリンダー、ペダルを仮止めした状態です。
床のカーボンの板はまだ装着されていません。。
床部分にあるシートを取り付けるフレームを加工します。シートポジションを下げるのが目的です。カーボンパネルをリベットと特殊な接着剤で貼り付けます。ノーマルとは異るF40LMのカーボンアンダーパネルです。
フロントカウル、サイドステップ、リアカウル、リアバンパーを
仮止めをしタテツケを調整します
。これが全くと言っていい程合いません。気の遠くなる時間をかけて調整します。
全てF40GTと同じ軽量化された外装パネルです。
ノーマルよりも軽く強固に造られたカーボンパーツです。
フロントカウルのロックピンとサイドステップとの立付け調整をします。
リアカウルのロックピンとリアバンパーとの立付け調整をします。
F40GTと同じく軽量化されたサイドステップ。
後ろから見るとこんな感じです。
フロントカウルを仮止めしフロントスポイラー取り付け用の穴を開けます。
フロントスポイラーを仮留めします。
エンジンはヘッドのみをO/Hしました。腰下は状態が悪くなかったので今回は見送りました。但しオリジナルのバルブシール、バルブガイドが合わなくて新たに製作した部分もありました。
流石にこれだけは外注に頼みました。
某有名チューニングショップに作業を依頼。
「こういう風にしたらもっといいよ」とかいろいろ言われました。
でも壊れたら弁償してくれるわけでもないし耐久性を考え
全て基準値にて組むことにしました。
カーボンのサイドシル、足元のカーボンタブを特殊な接着剤で固定します。
ドアはあえて手巻きウインドータイプにしました。
高速道路の料金所でスライドアクリルタイプが使えないからです。
段々F40になってきました。


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